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その9



「脱獄の相談中?」


わぁビックリした! 先生が帰ってきたのかと思いましたよ〜。
え? そんなにたくさんのルーンブックを作ってるならむしろ褒められるのでは・・・ですか?
うぅぅ・・・聞いてください・・・
この間散歩に出かける前に、無くすといけない大事な物を箱に入れて、
先生の家の屋上に置いて出かけたんですよ。
そしたら箱のことを忘れて街の宿屋に泊まっちゃったんです。
次の日慌てて取りに行ったんですけど、箱ごと無くなってました・・・
ローブコレクションを全部無くしちゃったのは痛いんですけど、ボクが預かっていた、
先生のお店用の色付きルーンブックを全部無くしちゃったのが先生にばれるのが怖くて怖くて・・・
だから今、自分で材料を集めてこっそり作り直していたんです。
・・・ふぅ、これでよし、と。先生には絶対ナイショですよ!

ああそうそう、ボク最近物陰に隠れたまま移動できるようになったんですよ!
うまく物陰から物陰に隠れながら移動すれば、こわーいモンスターに見つかることなくダンジョンを散歩できるんです。
というわけでこの特技を生かして、イルシェナーのダンジョンを散歩してきたので、今日はその時の話でもしましょうか。

ロックという名前のダンジョンのことはご存知ですか?
イルシェナーのカオスエリアの南にある、石造りのダンジョンです。
カオスゲートを出た所は溶岩地帯のはずですが、ボクが出たゲートは森の中にあったんですよ。
近くにあると思って探したのですが、ラットマンやオークに追いかけられたり、
緑色のゾンビやワイバーン追い回されたお陰で道に迷っちゃいました。
そのあとあちこち走り回っているうちに迷い込んだ山道でハーピーたちに追いかけられて、
逃げ込んだ洞窟が結構広かったので、ロックダンジョンに行くのは諦めてその石造りの洞窟を探検することにしました。

天然の洞窟かと思ったらどうやら誰かが造ったダンジョンだったようです。
変な笑い声を上げるお爺さんと斧を持った人がやってきたので、物陰から物陰へと移動してやり過ごし、
どんどん奥のほうに進んでいくと大きな広間がありました。
ちょっと強そうなゲイザーとか、ちょっと強そうなお爺さんとか、緑色の風エレメンタルがいたので、
近くをそっと通り抜ける時はドキドキでしたね。
更に奥に向かうと、鉄格子に閉じ込められた赤い犬の群れとお爺さんが二人いました。
閉じ込められていてかわいそうだったので扉を開けてあげると、
よっぽど嬉しかったのか犬たちが一斉にとびかかってきましたね。

この後の記憶がちょっと曖昧なんですけど、気がつくと慈悲ゲートに立っていました。
なぜか鞄の中に無地のローブが1枚入っていたので、またローブコレクションを集める気力が湧きましたよ。
しかし今回はロックダンジョンには行けなかったので、今日これから行ってこようと思います。
今度は間違えずにカオスゲートから行かなくちゃ!

では行ってきまーす。・・・An Corp!

2003.04.01初出





蛇足な補足

■ロックダンジョンに行くのは諦めて、その石造りの洞窟を探検することにしました

そこがロックだよ、Cinderくん。
どうやら慈悲ゲートから出発したらしい。

■変な笑い声を上げるお爺さんと斧を持った人

リッチと処刑人のこと。
その後、エルダーゲイザー、リッチロード、ポイズンエレメンタルなどと遭遇した模様。

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